株主優待や配当金を受けられるのが魅力の株式投資。
株で投資を始めてみたいけれど、何から準備すればいいかわからない、専門的な知識がないと始められないのではないかと不安や疑問に感じる人も多いはず。
そこで今回は、株式投資の始め方について初心者にもわかりやすく解説します。失敗しないためのコツや取引での注意点についても解説するので、投資を始める際の参考にしてみてください。
株式投資初心者必見! 株取引の始め方
株の購入に必要な手順は、口座開設・入金・注文の3ステップです。それぞれ以下で詳細を解説します。
口座開設の申込みをする
株式の売買は証券口座を通して行うため、まずは口座を開設しましょう。証券口座は、証券会社の窓口に行かなくても、Webで開設できるのが主流。ネット専業の証券会社はもちろん、実店舗型の会社もインターネット申込みに対応しているところが多いので、空き時間で手軽に準備を始められます。
以下では、ネット証券で口座開設する流れを紹介します。あくまでも一般的な口座開設方法なので、実際に申込む際は公式サイトの入力フォームや指示に従い行ってください。
はじめに、口座開設を希望する証券会社の申込みページを開き、氏名や住所、メールアドレスなどの必要情報を入力します。口座開設には本人確認書類が必要なので、個人番号カードや運転免許証を用意しておいてください。本人確認書類は郵送も可能ですが、オンラインで画像をアップロードするとスピーディに手続きを進められます。
手続きが完了すると、口座開設の案内に関するメールや書類が届きます。届いた情報をもとに証券会社のマイページへログインできれば、口座開設手続きは完了です。
なお、証券口座にはいくつか種類があります。それぞれの特徴を確認し、どれを開設するか決めましょう。
特定口座(源泉徴収あり)
特定口座の特徴は、年間取引報告書を証券会社が作成してくれることです。年間取引報告書とは、1年間に行った取引をまとめた書類を指します。確定申告の際は、取引によってどのような損益が発生したかを証明するために年間取引報告書を添付しなければいけません。
特定口座を開設すれば年間取引報告書を証券会社が作成してくれるので、手間を抑えることが可能です。確定申告の際は各項目の内容を確定申告書に記載するだけで済みます。
特定口座は源泉徴収あり・なしに分かれており、源泉徴収ありならそもそも確定申告をしなくても問題ありません。取引で利益が出た場合、証券会社が税金を差し引いた残りを入金してくれるからです。投資や確定申告についてまだよくわからない初心者でも、特定口座(源泉徴収あり)を選ぶと手軽に株式投資を始められるでしょう。
特定口座(源泉徴収なし)
特定口座(源泉徴収なし)でも年間取引報告書は証券会社に作成してもらえますが、源泉徴収はされません。源泉徴収ありの特定口座とは異なり、自分で確定申告と納税の手続きをする必要があるので注意しましょう。
特定口座(源泉徴収なし)を選ぶメリットは、年間取引額が少ない場合に確定申告をすることで、支払う税金を抑えられる点にあります。
年末調整によって所得税の納税が完了する人や、公的年金などの収入が400万円以下の年金受給者の場合、給与所得や退職所得以外の所得金額が20万円以下なら確定申告が不要です。つまり、株式投資で利益を得たとしても、20万円以下なら所得税は納めなくてもよいとされています。
源泉徴収ありの場合、給与所得や退職所得以外の所得金額が20万円以下でも課税の対象です。少額で運用していて利益が確定申告不要のラインであれば、特定口座(源泉徴収なし)を選択して必要なときだけ確定申告をするほうがお得でしょう。
ただし、上記のケースで確定申告が不要となるのは所得税だけです。住民税額を確定させるためには別途確定申告をしなければならないので、面倒だと感じる人は特定口座(源泉徴収あり)を選ぶとよいでしょう。
一般口座
一般口座は特定口座と異なり、年間取引報告書を作成してもらえません。確定申告をする際は、年間の取引を自分で記録して提出する必要があるので手間がかかります。
一方で、一般口座は証券取引所に上場していない未公開株を取引できる点がメリットです。未公開株が気になっている人は一般口座を開設するとよいでしょう。
証券口座へ入金する
株の注文は証券口座に入金されている金額の範囲内で設定するので、買いたい株の購入に必要な金額を入金します。
入金の方法は主に2種類あり、1つ目は金融機関のインターネットバンキングを利用する即時入金です。即時入金は手数料無料の場合がほとんどなので、便利な方法といえます。
2つ目は、自分の銀行口座から証券口座へ振込む銀行振込。反映に時間がかかるほか、振込手数料は自己負担なので注意しましょう。
注文をして株を購入する
入金が完了したら、株式を購入しましょう。購入する銘柄は、今後株価が上がりそう、株主優待が魅力的など、自分なりの基準で選んで構いません。銘柄選びに迷っている人は、証券会社の検索ツールを利用してさまざまな条件で絞り込むのも手です。
購入する銘柄が決定したら、次に購入数量を決めます。日本株は基本的に最低売買単位が1単元(100株)に設定されているので、最低でも株価×100株の資金が必要となることを覚えておきましょう。
ただし、証券会社によっては「単元未満株」と呼ばれる1単元に満たない株数での購入も可能です。株価によっては500円程度から購入が可能なので、少額から始めたい人は単元未満株を検討するといいでしょう。
最後に、注文方法を選択してください。注文方法は、以下の2種類があります。
指値(さしね)注文
指値注文とは、買ったり売ったりする値段を自分で指定する注文方法です。想定外の値段で購入することを避けたいなら、自分が許容できる最高額で指値注文を出しておくといいでしょう。
ただし、希望した値段で買えるのは大きなメリットですが、株価が希望した価格以下にならなければ購入できません。場合によっては購入のチャンスを逃す可能性もあることを理解しておきましょう。
成行(なりゆき)注文
成行注文とは、値段を指定せずにそのときの市場価格で約定する方法です。予想していたよりも高い株価で買ってしまうリスクはありますが、即時に銘柄を購入できるのが利点といえます。確実かつ瞬時に取引を約定させたいなら成行注文を利用するといいでしょう。
株式を保有する
銘柄を購入できたら売却するまで保有します。購入した銘柄の株価や企業の業績を定期的にチェックして、売却するタイミングに備えてください。なお、株式を保有している間は配当金や株主優待を受取れます。
株式を売却する
保有している株式は任意のタイミングで売却できます。売りたいときは売り注文を出しましょう。
主な流れは、証券口座で保有している銘柄を確認し、売りたい銘柄を選択して注文画面を開きます。売却数や注文方法、売却金額、注文期間を指定すれば売り注文が完了です。
注文方法には、購入時と同様に指値注文と成行注文があります。売却金額を指定したいときは指値注文を選びましょう。保有している銘柄の価値が下がり続けており、損失が大きくなる前に損切りをしたいときはすぐに売却できる成行注文がおすすめです。
3つの利益のタイプ
株式によって得られる利益にはキャピタルゲイン、インカムゲイン、株主優待の3種類があります。それぞれの特徴を確認しましょう。
キャピタルゲイン
キャピタルゲインは、株式が値上がりすることで得られる利益です。購入した銘柄の株価が上がったときに売却すれば、その差額が利益になります。例えば、10万円で購入した銘柄が15万円になったときに売却すると、差額の5万円から手数料や税金を引いた金額がキャピタルゲインです。
キャピタルゲインは、後述するインカムゲインよりも利益が大きくなる可能性があります。しかし、インカムゲインはマイナスになりませんが、キャピタルゲインは株価の変動により損失が発生するリスクがあることを覚えておきましょう。
インカムゲイン
インカムゲインとは、株式投資で得られる配当金のように、金融商品を保有しているだけで得られる収益のことです。株式を発行する企業は、利益を上げるとその一部または全部を株主に分配します。分配された利益を配当金といい、配当金額は保有株数に応じて決まるのが特徴です。
配当利回りや配当の回数は銘柄によって異なります。また、企業によっては利益が出ても配当金を支払わないケースもあるため、配当金を得られるかどうかは銘柄を購入する前によく確認しておきましょう。
株主優待
株主優待とは、企業が株主に対して自社の商品やサービス、割引券などの優待品を贈る制度を指します。株式を保有しているときに受けられる利益であるため、株主優待もインカムゲインの一種です。
株主優待は任意の制度であり、すべての企業が行っているわけではありません。株主優待を受けたいのであれば、実施している企業を調べて必要な数の株式を保有する必要があります。銘柄を選ぶ際は株主優待に注目して探してみるのもいいでしょう。
証券会社を選ぶ際のポイント
先述のとおり、株取引を行うには証券口座が必要ですが、口座開設の際には何に注目して会社を選べばよいのでしょうか。以下では、証券会社を選ぶうえで重要な3つのポイントを解説します。
取引手数料の安い会社を選ぶ
証券会社は、取引手数料が安いところを選びましょう。どの証券会社であっても株の売買には必ず取引手数料が発生しますが、金額には差があります。
仮に10万円の株取引をする場合、取引手数料は99円程度が一般的です。なかには0円や1,100円の証券会社もあり、差が大きくなるケースも珍しくないので、取引手数料の金額は証券会社選びにおいて重要なポイントといえます。
株初心者の場合は少額から始めるケースが多いため、株の売却時に手数料が利益を上回る「手数料負け」にも配慮することが重要です。手数料は証券会社によって異なるので、事前によく比較したうえで口座開設をしましょう。
スマホアプリが使いやすいか確認する
スマホアプリの使いやすさも重要です。スマホアプリが使いやすければ、外出先から注文を入れたり、昼休みに株価をチェックしたりすることができます。
反対にスマホアプリが使いにくいと、株の取引がおっくうになってしまう可能性も。積極的に運用ができるよう、証券会社のスマホアプリの操作性は事前にチェックしておくようにしましょう。
スマホアプリの使いやすさを確認するときは、注文のしやすさや情報量の多さ、チャートの見やすさ、タブの切り替え、経済ニュース配信の有無などをチェックしてみてください。使いやすいと感じる基準は人それぞれです。上記の項目を中心に、スマホアプリの操作性を事前に確認しておくことをおすすめします。
取扱っている金融商品が豊富な会社を選ぶ
証券会社選びでは、取扱っている金融商品のバリエーションも重視しましょう。株式投資以外にも、投資信託やFX、IPO株、国債など、さまざまな金融商品を用意しているかどうかチェックしてみてください。
投資の世界では、リスクを分散させることがコツのひとつです。すべての資金を株式投資だけに充てるのではなく、投資信託や国債などをバランス良く組み込むことでリスクに強い投資が実現できます。
将来的に株以外の投資を始めることも見込んで、金融商品が豊富な証券会社を選ぶのがおすすめです。
株初心者の人はNISAの活用も検討しよう
株初心者の人は、NISAの活用を検討しましょう。NISAとは「少額投資非課税制度」のことで、運用して得られた利益や配当金が非課税になる制度です。
通常、株式投資や投資信託の利益や配当金に対しては約20%の税金がかかります。NISAを活用すれば利益や配当金が非課税になるため、利益をそのまますべて受取ることが可能です。
例えば、NISA口座で株式投資をし、5万円の利益を得たとしましょう。一般口座であれば約1万円の税金がかかるため、手元に残る金額は4万円ほどです。NISA口座であれば5万円をそのまますべて受取れるため、利益が増えれば増えるほど効果は大きくなるのが魅力といえます。
NISAで株を運用するには、専用のNISA口座の開設が必要です。NISA口座は1人1口座しか開設できないので、よく検討して証券会社を選ぶようにしてください。
取引スタイル
株式投資をするときの取引スタイルには、いくつか種類があります。ここでは代表的な取引スタイルを紹介するので、どのように株式投資をするか決める際の参考にしてください。
短期売買によってキャピタルゲインを得る
株式投資では、短期で売買を繰り返すことでキャピタルゲインを得られます。数時間から1日の間に取引を完結させるデイトレードや、数日から数週間で取引を完結させるスイングトレードなどを行うと、売買差益を積み重ねることが可能です。
値動きの予測は完璧にはできないため、株式の短期売買をするなら頻繁に値動きを確認しなければいけません。特にデイトレードを行うなら、相場を1日中監視し続ける必要があります。
とはいえ専業投資家でなければ、1日中相場を見続けるのは難しいでしょう。仕事などで日中忙しい人が短期売買をする場合は、スイングトレードのように数日から数週間かけられるスタイルを取るのがおすすめです。
割安な銘柄に投資するバリュー投資を行う
株式投資のリスクをなるべく抑えたい人は、本来の価値よりも割安な銘柄を保有し、キャピタルゲインとインカムゲインの両方を狙う手法を検討してみましょう。このような投資方法をバリュー投資と呼びます。
成長があまり期待されていない、注目度が低い、供給が多いなどの理由で株価が割安になっている銘柄はバリュー株と呼ばれ、株価の変動幅が狭いのが特徴です。株価が急激に変動しなければ大きな損失が出るリスクも少ないので、長期保有がしやすく安定的な配当金が期待できます。
バリュー株は株価が大きく上昇する可能性が低く、大きなリターンはあまり期待できないため、どちらかというと低リスクで株式を保有したい人向けです。
ただし割安な銘柄かどうかの選定は難しいので、株式投資初心者にとってはハードルが高いかもしれません。バリュー株を選定する際は、割安になっている理由や不人気の原因を理解するとともに、損切りのラインを決めておくことが必要不可欠といえるでしょう。
成長が期待できる銘柄に投資するグロース投資を行う
成長が期待できる銘柄を保有して売買差益を狙う、グロース投資という手法もあります。今の株価は低くても、将来的に大きな利益を生み出せそうなサービスを展開している企業に投資すれば、企業が成長した際に大きなリターンを得ることが可能です。
株価は短期間で急激に上昇する可能性も、長期間にわたりゆっくり上昇する可能性もあるので、グロース投資は短期投資と長期投資の両方に向いている方法といえます。
ただし配当金が少ない傾向があるため、インカムゲインを重視するなら高配当なバリュー株のほうが適しているでしょう。株価が割高なケースも多いことから、企業の財務状況をきちんと確認して分散投資を心がけることも重要です。
興味がある株主優待制度を取り入れている会社に投資する
株主優待をもらうために株式投資をしたいなら、興味がある優待制度を用意している会社に投資するのがおすすめです。
株主優待を受取るには、「権利確定日」の時点で株主になっている必要があります。株式は買付から受渡しまでに2営業日かかるので、権利確定日の2営業日前までに気になる株式の買付を済ませておきましょう。
高い配当金がもらえる会社に投資する
配当金によって継続的に収入を得るために、高配当株に投資する方法もあります。配当利回りが高い銘柄に投資をすれば、高い配当金を得ることが可能です。高配当株を長期間保有することで、配当金による不労所得を確保できるでしょう。
ただし、配当金にも税金がかかるほか、業績によっては配当金額が減らされたり、配当自体がなくなったりすることがあるので注意が必要です。高配当株は値動きが安定している傾向があり、株価の上昇が期待しにくいことも理解しておきましょう。
配当金を受取る条件は、「権利確定日」の時点で株主であることです。株式を買付けてから受渡されるまでに2営業日はかかるため、権利確定日の2営業日前までに興味のある銘柄を購入しておきましょう。
株式投資初心者が失敗しないためのコツや注意点
株式投資の不用意な失敗は避けたいもの。以下では、失敗しないためのコツや注意点を紹介します。
株式投資は少額から行うようにする
初心者の場合、株式投資は少額から始めましょう。株式投資経験のない人が多額の自己資金を投じるのは、リスクが高く危険です。
単元未満株の制度を活用すれば、500円程度で買える銘柄もたくさんあります。1,000円未満の株は10万円以下で100株の購入が可能です。まずは自分が捻出できる資金のうちの一部だけで投資を始めてみることをおすすめします。
株価の安い銘柄や単元未満株で少額から株式投資を始め、リスクを抑えながら投資の知識と経験を身につけていくようにしましょう。
株を購入する際のリスクを理解する
株式投資には、あらゆるリスクがともなうことを理解しておくのも重要です。主な3つのリスクを以下で解説します。
株価が購入時よりも下がる可能性のある「価格変動リスク」
1つ目は、株価が購入時よりも下がる可能性のある「価格変動リスク」です。仮に10万円で購入した株が7万円に値下がりして売却した場合、3万円の損失が出ます。値上がり差益を狙うのは株式投資の醍醐味ですが、反対に値下がりするリスクも頭に入れておきましょう。
企業の業績悪化や倒産の可能性がある「信用リスク」
2つ目は、企業の業績悪化や倒産の可能性がある「信用リスク」です。企業の業績次第では、下がった株価が購入時の価格まで戻らないこともあります。企業が倒産した場合には持っている株の価値がゼロになってしまうこともあるので、企業分析などを行ったうえで慎重に銘柄を選びましょう。
売買の取引が成立しない可能性のある「流動性リスク」
3つ目は、売買の取引が成立しない可能性のある「流動性リスク」です。例えば企業が上場廃止した場合、株の取引量が極端に減り「売りたいのに買ってもらえない」事態になりえます。状況によっては、流動性リスクにより株が思いどおりに売買できない可能性も理解しておきましょう。
リスクを避けるためにはどうすればいい?
投資のリスクを最小限にするためには、「長期」「分散」を実践することが大切です。
「長期」とは、長期保有を基本とすること。短期売買を行わずに長期保有したほうが、長い目で株価の値上がりが期待できるとともに複利効果を得られます。また、株主優待や配当金を得られる機会が増えるでしょう。
「分散」とは、銘柄・地域・時間の分散をすることです。ひとつの銘柄にすべての資金を投資してしまうと、全資産を一気に失うリスクがあるので注意しましょう。購入する銘柄を分散させることで、ひとつの企業の業績が悪化しても、ほかの銘柄で損失をカバーできます。
時間(購入時期)を分散させることも、平均購入価格を下げられるのでおすすめです。定額で毎月購入すると、株価が安いときに株を多く買い、株価が高いときに株を少なく買うことが可能に。この方法は「ドルコスト平均法」と呼ばれ、投資における有効手段のひとつとされています。さまざまなリスクに対応できるよう、資産の分散を意識しましょう。
初心者のうちは信用取引を行わないほうがベター
初心者のうちは、信用取引は行わないほうが無難です。信用取引とは、証券会社からお金を借りて取引する方法であり、自己資金の3.3倍までの取引が可能な手法をいいます。
例えば、自己資金が10万円で3万円の損失を出してしまった場合、現物取引なら単純に3万円の損失です。信用取引を利用して3.3倍の額を投資していた場合には、9.9万円の損失に膨らみます。
信用取引では大きなリターンも期待できますが、最大で3.3倍の損失が生じる点に注意が必要です。初心者のうちは信用取引には手を出さず、知識と経験を積んでから検討するのがいいでしょう。
自分の取引ルールを決めておく
事前に自分のなかで取引ルールを決めておくことも大切です。取引ルールを決めておかないと、売買のタイミングを逃して損失を増やしてしまう恐れがあります。
売買の判断ができないうちに株価が下がってしまったり、株価の下落に不安を感じてむやみに手放した直後に株価が回復したり、きちんとルールを決めておかないと損失が大きくなりがちです。
何%上がったら売る、何%下がったら手放すなど、自分の取引ルールを決めておくと適切なタイミングで迷わずに決断ができます。一度決めたルールは、ブレずに守り続けるのがポイントです。一時の感情に流されず、あらかじめ決めたルールに基づいて運用をしましょう。
株を始めるにはいくら必要?
株取引を始めるための資金は購入したい銘柄の株価によって異なりますが、数十万円は必要となるのが一般的です。
日本株は、購入単位が1単元(100株)に統一されているのが特徴です。仮に購入したい銘柄が2,000円だとすると、2,000円×100株=20万円を用意しなければいけません。
証券会社によっては、1株単位で購入できる単元未満株を用意している場合もあります。株価が500円の銘柄の場合、1株(500円)だけで取引できるため、少額から始めたい場合は購入を検討しましょう。
ただし、株主優待は1単元(100株)以上の保有が条件とされる場合が多いため、単元未満株だと株主優待が受けられないことも。株主優待の条件をよく確認してから購入株数を決めましょう。
株主優待や配当金とはどんなもの?
株主優待とは、企業が株主に対して提供するプレゼントのようなもので、自社商品や食べ物、優待券などさまざまな種類があります。自分の好みに合った株主優待がある株を保有すれば、年に1回もしくは2回優待が届くので、運用の利益とは別に日常生活で活用できるのが魅力です。
配当金とは、企業が出した利益のうちの一部を株主に還元するもの。配当金の金額は企業の業績や方針に左右されるものであり、配当金を出さずに資金としてためている企業もある点は理解しておきましょう。
株を取引できる時間は決まっている?
多くの人が利用する、東京証券取引所の株取引時間は、平日の9:00〜11:30(前場)、12:30〜15:00(後場)の2部制です。土日祝日と12/31〜1/3は休業日で、取引はできないため注意しましょう。
まとめ-とにかく早めに投資スタート
今回の記事では株投資について大枠な解説をしてきました。
私が声を大にして言いたいのは、とにかく早いうちに投資をスタートさせることが鍵であるということです。
私自身、純金やブランド品(時計や財布)投資は様々やっていますが、元手が必要になってしまうので、株投資はいわば圧倒的に少額スタートしやすく、還元が大きいのは株投資であります。積み立て型の保険と一緒と言えるでしょう。
一例として、私の知人で「30歳から米株投資を始めて20年の現在、年間配当だけで100万円を超えて
いる」という人がいます。その方は某大手企業のグループリーダーとして年収700万弱の収入があり
ながら、コツコツ投資を積み重ね、給与とは別で資産運用を続けた結果の安泰と言えるでしょう。
今や新NISAなどで株投資が流行り出し、TVやSNSなどで良く耳にすると思います。
これを機に若いうちから運用をすることが将来の自分の生活を豊かにするでしょう。
今後も景気の悪さが進むなか、自分で資産を形成する運用する事が必要になっていきます。
この記事を読んでいる皆様もなにか行動に起こして、将来の為に備える事を強くオススメします。
あなたの将来に幸あれ!
U-star電材ガス設備事業グループ 代表